木村剛氏のblogを読む

日亜化学工業と中村教授の特許権の裁判についてのコメントを一部引用
少なくとも中村教授は、自ら資本を集め、自ら従業員を募り、資金繰りや労務に悩みながら、発明を製品化し、マーケティングし、セールス部隊を叱咤激励し、多種多様な商品をお客さまに自ら提供してきたわけではない。そう考えたときに、貢献度が50%という判断は少し度が過ぎていると感じる面がある。
 もっとも、この日亜化学工業の場合は、ひどい待遇や名誉毀損などに対する慰謝料相当分がかなり含まれているとみるべきだろう。その意味で、この判決は特殊事例だ。今後のベンチマークとして考えるべきではないだろう。
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/02/post.html

こういう発想がエンジニアやアーティストが日本を捨てる理由の一つになってると僕は思う。ノーベル賞の候補にもなるであろう中村教授の発明は、さまざまな条件を企業が揃えたとして、出来上がる保証など、どこにもないのだから。順番が逆ですね。
最近、興味を持って読んでいる、「蜜蜂の生活」(メーテルリンク著)の第7章の頭書きより一部引用

蜜蜂は自分たちが集めた蜜を誰が食べるのか知らない。同様に私達が宇宙に導き入れる精神の力を誰が利用することになるのか、私たちは知らない。

今後のベンチマークとして考えて良い事例と僕は思います。