松岡正剛の 千夜千冊『ライト自伝』

それは、かの幼稚園の創始者フリードリッヒ・フレーベルが考案した「恩物」(gave)を、母のアンナが少年ライトに与えていたことだ。少年はこの立体遊戯具にそうとうに夢中になっていた。この夢中こそ、まさにのちの建築模型をいじくる遊びに近かった。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html
松岡正剛の千夜千冊より

【恩物】おんぶつ
〔(ドイツ) Gabe(神の賜った物)の訳語〕フレーベルの考案した遊具。幼児の自発的活動を促し、表現力や創造力を養うためのもの。球・円筒・立方体・板・ひも・棒その他からなる。

建築家のフランク・ロイド・ライトの自伝について、松岡正剛さんがコメントされている。
建築を作る時より遊具や子供の為の施設を考える時のほうが楽しいですね。子供の施設は多くが可動であるし、素材も柔らかく、空間の次数も3次元と4次元の中間体のように揺れているし。フォークロアな建築には幼児性がたくさん隠されていると感じる。スケールの小ささも、その要素のひとつであろう。
それにしても松岡正剛さんの千夜千冊というのは凄いですね。

http://froebel.child.edu.yamaguchi-u.ac.jp/
データーベース フリードリッヒ・フレーベルのHP