価値を伝える技はあるか<村上隆が語る仕事・2>アートは革命である

一部引用

ルイ・ヴィトンマーク・ジェイコブスさんとのコラボレーションにおいても、やっぱり革命を起こしたかったんです。定番イコール歴史、それがブランドの力。という図式を超えて、シックだった鞄(かばん)の柄をカラフルに変革させたのは、ルイ・ヴィトンファンにとってはショッキングな事件だったようです。
革命は成功すると、ものすごい効果を生み出します。

偶然にも私はアート以外の部分で革命をお手伝いしましたが、これら広告芸術へ純粋芸術家が本気でかかわったこと、それ自体がアートの世界では革命であったのだと思います。

http://www.asahijobnet.com/column/index.asp?back=50

アートには前向きな推進力もあるが、時としてマイナスの方向の、無意識的世界へと僕達を飛ばすこともある。広告芸術とか純粋芸術という区分はもうとっくに死語になってたと思ったけれど、意外ですね、こういう宣言は。
ルイ・ヴィトンモノグラムはもともとの、日本的なモノグラムの持つ強い象徴性を再認識させたり、モノグラム的な思考の有効性を改めて感じさせた効果は認めることができる。でも、革命という概念には、多分当てはまらないと思う。革命という概念自体が使えるのか?という気がする。