難波先生のお勧めの20冊

建築家の難波先生が日記に教えておられる大学の新入生向けに読むべき本をリストアップされている。先生の日記は読むだけで、講義受けてるような充実した内容である。僕も少しづつ参考に読んでいこう。備忘録として、こちらに引用させていただく。

難波 和彦先生のHP
http://www.kai-workshop.com/

1)『デザインの鍵』 池辺陽:著 丸善 1979
2)『空間・時間・建築』 ジークフリート・ギーディオン:著 丸善 1969
3)『第一機械時代の理論とデザイン』 レイナー・バンハム:著 鹿島出版会 1976
4)『環境としての建築』 レイナー・バンハム:著 鹿島出版会 1981
5)『近代建築への招待』 ユリウス・ポーゼナー:著 青土社 1992
6)『バックミンスター・フラーの世界』 ジェイ・ボールドウィン:著 美術出版社 2001
7)『クリストファー・アレグザンダー』 スティーブン・グラボー:著 工作舎 1989
8)『テクトニック・カルチャー』 ケネス・フランプトン:著 2002
9)『マニエリスムと近代建築』 コーリン・ロウ:著 彰国社 1979
10)『建築の解体』 磯崎新:著 鹿島出版会 1997
11)『隠喩としての建築』 柄谷行人:著 岩波書店 2004
12)『複製技術時代の芸術』 ヴァルター・ベンヤミン:著 晶文社 1970
13)『錯乱のニューヨーク』 レム・コールハース:著 ちくま学芸文庫 1999
14)『エッフェル塔試論』 松浦寿輝:著 ちくま学芸文庫 1997
15)『ゲーデルエッシャー・バッハ』 ダグラス・R・ホフスタッター:著 白揚社 1985
16)『精神と自然』 グレゴリー・ベイトソン:著 新思索社 2001
17)『野生の思考』 クロード・レヴィ=ストロース:著 みすず書房 1976
18)『暗黙知の次元』 マイケル・ポランニー:著 紀伊国屋書店 1980
19)『棒馬考』 エルネスト・H・ゴンブリッチ:著 勁草書房 1988
20)『偶然と必然』 ジャック・モノー:著 みすず書房 1972

とりあえず、何冊か図書館に予約する。
『棒馬考』という本が届いた。棒馬(ホビーホース)を手掛かりにイメージの読解を試みている。
一部引用

普通棒馬は子供部屋の隅に甘んじて置かれていて、美的な野心とはまるで縁がない。実際、無用な装飾は拒否して、ほうきの柄の本体と、ちょうどその上端の目印となってた手綱をつける場所として役立っている彫刻された馬の頭の部分だけあればよしとしている。こんなものにどう話しかけたらよいのか。これを「馬のイメージ」として描写すべきだろうか。(中略)馬の代替物なのか。さよう。その通りである。おそらくこの文言のなかには隠れた意味がある。

時々手掛ける園児達の為のデザインだけでなく、広く思考する際のてがかりとなりそうである。
棒馬(ホビーホース)では無いが、最近乗馬ブームの影響で面白い製品もあるようだ。

「乗馬健康法」を家庭にも ジョーバ (松下電工
http://www.be.asahi.com/20040320/W16/0034.html
asahi.com Beクリーンヒットより

もう馬の首さえもなく、馬を視覚的にイメージさせるものは、ほとんど無いが、ぎりぎり、これも「馬」なんでしょうね。

またがっているだけで、揺れに応じて自然と体のバランスをとる。そのため、これを30分間も使えば、太ももや背筋で糖の代謝が促されて、1時間散歩したのと同じ効果が得られる――。

1時間散歩した方が気分良さそうですが(すいません)