価値を伝える技はあるか<村上隆が語る仕事・4>創造的な仕事を守る

一部引用

ある意味我々日本人は、マンガ、アニメはもとより、生み出されたかわいいキャラクターたちの真価を世界一低く評価しているとも言えます。ビジネスとして、お金を生み続ける資源として。そして独自で特異な芸術の極みとして。空気のごとく私たちの生活空間に漂うキャラクターたちの真価をもっともっと光り輝かせることに、国も目を覚まして力を入れて欲しいものです。
http://www.asahijobnet.com/column/index.asp?back=52
asahi.comより

この辺りの発言はアーティストと言うより、コンサルタント的な立場からの発言ですね。アートと国家を結びつけるという発想に、何故至ったのかよくわからないけれど。
アニメのディフォルメする力は僕達の想像力を刺激する。そして困難な世界を受容可能なものに変換してくれる。僕の好きな17世紀の銅版画家ジャック・カロは、戦争の惨禍を描いた画家として知られているが、様々なアニメの原型とも言える作品も数多く残している。日本での評価はあまり良く知らないけれど、彼の描くイメージには彼の独特の眼差しを強く感じる。20数年前に実物のエッチング見た時の印象は忘れられないものがある。本当に素晴らしいものは時代を超えて輝いている。

ジャック・カロの作品のあるHP
http://www.pitt.edu/~arthome/callot/home/home.htm